企画展示「学生選書企画」の本の紹介

こんにちは。LA2年の齊藤です。

 

正月休みも過ぎ、そろそろ授業も終盤に差し掛かり始めていることかと思います。
そして、テストを終えると春季休業期間という、とても長い休みに突入します。

 

そこで今回は、長い時間ならではの厚みがある本を「学生選書企画」展示の中から何冊か紹介させていただきたいと思います。

 
一冊目は、 谷崎 潤一郎著 「細雪」(上、中、下)(新潮社)

f:id:iwatepu_library:20210113160650j:plain

この本を読んだことはないけれど題名は知っている! という方もいるのではないでしょうか。
この作品はこれまでに、映画、テレビドラマ、舞台、漫画化もされており、昭和の大阪を舞台に、戦前の文化や風習、時代のあり方が鶴子、幸子、雪子、妙子の四姉妹の生き様を通して見ることができます。
上中下とあるようにとても長い作品ですが、不思議と飽きは来ず、いつの間にかすべて読み終えてしまいます。

また、図書館では「谷崎潤一郎集」として何作品も集まった本も所蔵していますので、気になった方はこちらもぜひどうぞ!


二冊目は、 小野 不由美著 「ゴーストハント」(メディアファクトリー

f:id:iwatepu_library:20210113160633j:plain


この本は去年から文庫化され始めていますが、図書館では単行本を所蔵しています。
主人公たちが、旧校舎が半壊のまま放置されている原因とされる多数の心霊現象を科学的に調査していきます。
ホラー小説ですが、個性豊かなキャラクターの魅力やミステリーな面もあり、怖い話が苦手な方でも読みやすい作品です。
巻を追うごとにつれ怖さが増していき、どこか不気味でぞわっとする描写も出てきますが、背景にある物悲しい存在や、散りばめられた伏線もあり最後まで楽しめます。

この作者のより不気味なホラー小説を読みたい方は「残穢」という作品もオススメです!


三冊目は、くられ著 「アリエナクナイ科学ノ教科書 ~空想設定を読み解く31講~」(ソシム)

f:id:iwatepu_library:20210113160700j:plain

この作品では、漫画やゲームで登場するモンスターや技術という、現実にはないフィクションにおける事象や現象、存在を科学という視点で探っていきます。こう説明されるととても難しい内容の様に感じますが、例えば

「人体の限界」では、アクション映画ではおなじみの爆発の中から飛び出したり、やられてドバっと血が溢れ出したりするシーンがありますが、実際には人間の身体でどこまで耐えられるのか!

「アンドロイドとサイボーグの今」では、現在の技術ではどこまで再現が可能なのか!

など、もしかしたら一度は夢見たことがあるかもしれない数多くの存在への考察があり、とてもロマンのある面白い作品となっています。


これらの本は、他にも多くの本が紹介文と共に、図書館3階の企画コーナーにて展示されています。

もしお時間がおありでしたら、ぜひ一度手にとって頂けたら嬉しいです。

 

「学生選書企画」で紹介している本のリストは、図書館のブクログから確認できます。貸出中の場合は予約ができます!

booklog.jp

 

LAおすすめの一冊「 居るのはつらいよ : ケアとセラピーについての覚書」

こんにちは!LA3年の森安です。

 

昨日の朝3時のおやつを買いに行こうとしたら、雪だあああ、雪の流星群だあ!!とテンションが上がりましたが、みなさんは雪、お好きですか?

 

雪だるまを作る前に、今日はLA企画展示「居場所」から、おすすめの一冊を紹介します。

 

みなさんはどこかで「何かに悩んでいる人や迷っている人と話すときには、自分の意見なんかは言わなくて良い。ただ頷いてずっと聞いてあげるだけで良いの」というようなことを聞いたことはありませんか?

 

確かに、自分が悩んでいるときにだれかが「うん。うん」って聞いてくれるだけで楽な気持ちになることはありますよね。迷っていることの答えはたいてい自分の中にある、というようなこともよく聞きます。

 

自分自身の気持ちを整理するには、自分以外の誰かがそこに「居る」だけで綺麗サッパリと整頓できる、みたいですね。

 

しかし、なにか問題を抱えている人と関わるとき、本当に「居る」だけで良いのでしょうか。
そこで今回紹介するのはこちらの本です!

 

東畑開人著『居るのはつらいよ:ケアとセラピーについての覚書』(医学書院)

 

本書は、著者の精神科クリニックでの勤務経験をもとに、「居る」だけの意味や苦悩など、ユーモアあふれる文章で描かれます。専門用語は使われていない(ある場合には文章中に説明してくれています)ので、専門知識がない人でも十分に楽しめる物語です。


手にとってもらえるとうれしいです。
寒くなってきましたが、冬休みまであと少し、無理せず張り切っていきましょう!

それではまた!

f:id:iwatepu_library:20201215101032p:plain

 

LAおすすめの一冊「ディズニー おもてなしの神様が教えてくれたこと」

こんにちは。LA1年の似内です。

 

もう少しで冬休みになりますね!みなさんはコロナ禍が収まったらどこに行きたいですか?「ディズニーに行きたい!!」という方にお勧めの一冊があります。

 

鎌田洋著「ディズニー おもてなしの神様が教えてくれたこと」(SBクリエイティブ)

f:id:iwatepu_library:20201214094339p:plain

この本はディズニーのテーマパークやゲストに焦点を当てたお話…ではなく、ディズニー内で働くキャストに焦点を当てたお話です!

 

『サービス』と『おもてなし』の違いって何だと思いますか?

私は考えたことがありませんでした。ディズニーは文字通り「表も裏もない気持ちで、見返りを求めない気配り」をしてくれます!

 

ディズニーランドはリピーター率9割以上を誇り、テーマパークとしてはおそらく日本一顧客満足度が高いです。それにはキャストによるゲストへの、『おもてなしの精神』が関わっているのかもしれませんね。

 

キャストの視点から見たディズニーのお話を読んで、ほっこりしましたし、私もちょっとディズニーで働きたくなっちゃいました。

 

メディアセンター3階企画コーナー(多目的)では、1月末まで【学生選書企画】を行っています!この本もその中の一冊です。

 

このシリーズは、この本の他にも図書館内に「キズナの神様」「ハピネスの神様」「サービスの神様」の3冊があります!「キズナの神様」と「ハピネスの神様」は、【学生選書企画】のコーナーに置いてあります。ぜひ読んでみてください。

f:id:iwatepu_library:20201214094419j:plain

 

LAミニ企画展示「ハートフルストーリー」を実施しています

こんにちは!LAの立野です!

ただ今、LAミニ企画展示を行っております。

12月のテーマのひとつは、ハートフルストーリーです!

テーマの通り、心が温まる感動する本を集めました。


寒いこの時期に心温まる物語を読んで、温まりませんか?

f:id:iwatepu_library:20201211105837p:plain

12月のLAミニ企画展示は「ハートフルストーリー」と「あにまる」!

LAおすすめの一冊「MOMENT」

こんにちは!LA3年のモモモモです。

気温もマイナスになり始め、すっかり冬ですね。寒いです。

さて、みなさんは、現在図書館に入ってすぐの所に実施されているLA企画展示「映画の原作集」「居場所」はもうご覧になりましたか?

 今日はその中から1冊、個人的おすすめの小説を紹介します。


本多孝好著 『MOMENT』(集英社文庫)

 

この本は、病院で雑用アルバイトをする大学生が主人公の物語です。諸事情により、彼は末期患者の「願い」を叶えるお手伝いをします。

 

人は自分の死を前にしてなにを望むのか、そうした人たちとの会話で主人公は何を感じるのか。

いろいろなことを考えさせられます。

少し話が逸れるかもしれませんが、自分や他人の「死」と「生きること」について
死生観を真剣に考え始めることが大人への第一歩だ、というような言葉を思い出しました。(どこで聞いたかは覚えていません・・・。)

 

難しい言葉が並ぶ参考書やよくわからない論文を読まなくても、小説を読むことからも、死生観について考えるきっかけはあると思います。

 

『MOMENT』は主人公が大学生ということもあり、読みやすい物語だと思います。

 ちなみに、この作品は3部作となっており、『WILL』『MEMORY』と続きます。
これらの2冊も図書館に所蔵されています。

ぜひぜひ手に取ってみてください!

それではまた!

f:id:iwatepu_library:20201124164649p:plain

 

LAミニ企画展示「探偵小説特集」を実施しています

こんにちは、LA1年の似内です!

寒くなってきましたね。もう雪が降る季節になったんだなとしみじみ感じております。

皆様いかがお過ごしでしょうか?

 

さて、11月のミニ企画展示「探偵小説特集」の紹介です。

f:id:iwatepu_library:20201113152011j:plain

 お嬢様を罵倒しつつも謎解きをしてくれる執事、鑑定を通して事件を解決に導く女性たち、死者の魂を見ることができる大学生などいろいろな探偵の小説を集めました。

 

展示する4冊は、ドラマ化やアニメ化がされているもので読みやすいです。アニメで省略された部分も小説では描かれています。ぜひ読んでみてください。

LAミニ企画展示「いのちはどこから?」を実施しています

こんにちは。LA1年のだーやまです。

LA11月ミニ企画展示についてのお知らせです♬          

 

今回は「いのちはどこから?」というテーマで企画しました。

f:id:iwatepu_library:20201105110817p:plain

*心と身体が大きく変化する思春期の心情と多様な性を描いた小説4冊

 

*身体のつくり、性のあり方、セックス、妊娠、中絶、出産、性感染症、ボディイメージ、コミュミケーションなど、とても広い“性の分野”について学べる専門書4冊

 

*命の始まりと終わりが交差する産婦人科が舞台の“命のぬくもり”が感じられる漫画2冊

 

以上10冊を展示しています。

結構考えて厳選したけど10冊にもなってしまいました(笑)

 

私は性教育について学んでいるのですが、医師や助産師、専門家の「性の知識は後ろめたいものではなくて生きるうえで大切なもの」というメッセージは性教育に関心のある人々にしか届いていないようなもどかしさを感じています。

 

そこで、今回“性を取り巻く問題や自分の命・健康に関心を持つきっかけになれば”と思い、このテーマを設定しました。

 

本や物語を通して、「いのちのはじまり」に触れてみませんか?