LAおすすめの一冊「まぼろしの奇想建築」

こんにちは。LA1年の齊藤です。

朝や昼間は晴れていてもかなり寒く、また、帰る頃には外がもう真っ暗になり風でひんやりと体が冷えて凍えてしまうような季節になりました。

これから更に冷え込んでいくため、皆様もお体や帰り道にはお気をつけ下さい。

 

さて今回ご紹介するのは、少し珍しい建築に関する本。
フィリップ・ウィルキンソン著、関谷冬華訳『まぼろしの奇想建築』です。f:id:iwatepu_library:20191204170558g:plain

この本で紹介されているものは古くて820年、最近だと2013年の聖堂や宮殿、都市など。どれも実際には存在しない、建設されなかったものです。

例えば表紙にもなっている
「勝利の凱旋ゾウ」

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これはゾウの形をした記念碑で、フランス国王を心から称える証として設計されました。

他にも
「ウォーキング・シティ」

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「ガラスの家」

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など、どこか近代的であり独創的な、ぱっと人の目を引く不思議な建築物が多く載っています。

これらが建設されなかった理由はそれぞれであり、大半は資金不足からですが、革命や戦争の勃発、株の暴落など時代を反映しているものも多々あるため、その原因を探ってみるのも面白い読み方だと思います。

この他にもどこか面白い、不思議な建築物が載っているので、時間が空いた時にでも是非読んでみてください。