こんにちは。LA2年の齊藤です。
正月休みも過ぎ、そろそろ授業も終盤に差し掛かり始めていることかと思います。
そして、テストを終えると春季休業期間という、とても長い休みに突入します。
そこで今回は、長い時間ならではの厚みがある本を「学生選書企画」展示の中から何冊か紹介させていただきたいと思います。
一冊目は、 谷崎 潤一郎著 「細雪」(上、中、下)(新潮社)
この本を読んだことはないけれど題名は知っている! という方もいるのではないでしょうか。
この作品はこれまでに、映画、テレビドラマ、舞台、漫画化もされており、昭和の大阪を舞台に、戦前の文化や風習、時代のあり方が鶴子、幸子、雪子、妙子の四姉妹の生き様を通して見ることができます。
上中下とあるようにとても長い作品ですが、不思議と飽きは来ず、いつの間にかすべて読み終えてしまいます。
また、図書館では「谷崎潤一郎集」として何作品も集まった本も所蔵していますので、気になった方はこちらもぜひどうぞ!
二冊目は、 小野 不由美著 「ゴーストハント」(メディアファクトリー)
この本は去年から文庫化され始めていますが、図書館では単行本を所蔵しています。
主人公たちが、旧校舎が半壊のまま放置されている原因とされる多数の心霊現象を科学的に調査していきます。
ホラー小説ですが、個性豊かなキャラクターの魅力やミステリーな面もあり、怖い話が苦手な方でも読みやすい作品です。
巻を追うごとにつれ怖さが増していき、どこか不気味でぞわっとする描写も出てきますが、背景にある物悲しい存在や、散りばめられた伏線もあり最後まで楽しめます。
この作者のより不気味なホラー小説を読みたい方は「残穢」という作品もオススメです!
三冊目は、くられ著 「アリエナクナイ科学ノ教科書 ~空想設定を読み解く31講~」(ソシム)
この作品では、漫画やゲームで登場するモンスターや技術という、現実にはないフィクションにおける事象や現象、存在を科学という視点で探っていきます。こう説明されるととても難しい内容の様に感じますが、例えば
「人体の限界」では、アクション映画ではおなじみの爆発の中から飛び出したり、やられてドバっと血が溢れ出したりするシーンがありますが、実際には人間の身体でどこまで耐えられるのか!
「アンドロイドとサイボーグの今」では、現在の技術ではどこまで再現が可能なのか!
など、もしかしたら一度は夢見たことがあるかもしれない数多くの存在への考察があり、とてもロマンのある面白い作品となっています。
これらの本は、他にも多くの本が紹介文と共に、図書館3階の企画コーナーにて展示されています。
もしお時間がおありでしたら、ぜひ一度手にとって頂けたら嬉しいです。
「学生選書企画」で紹介している本のリストは、図書館のブクログから確認できます。貸出中の場合は予約ができます!